こんにちは。人形屋ホンポの成嶋祐介です。「端午の節句が終わったけれど、五月人形はいつしまうのが正解なの?」と悩まれる親御様は非常に多くいらっしゃいます。結論から申し上げますと、明確な決まりはありませんが、5月中旬から下旬の「よく晴れた乾燥した日」が最適です。本記事では、節句人形アドバイザーの視点から、5月人形をいつ片付けるべきかの目安や、カビや痛みを防ぐための正しい保管方法について分かりやすく解説します。お子様の健やかな成長を願う大切なお人形だからこそ、来年も美しい状態でお飾りいただけるよう、ぜひ参考にしてください。
五月人形はいつしまう?最適な片付け時期の目安
五月人形をいつしまうかについて、厳密なルールや「この日までに片付けなければならない」という期限はありません。一般的には、5月5日の端午の節句を過ぎてから、5月中旬(5月15日頃)を目安に片付けるご家庭が多いです。雛人形のように「早くしまわないと婚期が遅れる」といった言い伝えもないため、焦る必要はありません。大切なのは、日数よりも「お人形にとって良い環境の日に片付ける」ことです。ご家族のスケジュールが合う週末などに、余裕を持って片付けの計画を立ててみてください。
【データで見る】みんなはいつ片付ける?5月人形の片付け事情
実際に他のご家庭では、5月人形をいつ片付けているのでしょうか。人形屋ホンポが実施したシミュレーション調査によると、最も多かったのは「5月中旬(5/6〜5/15)」で全体の45%を占めました。次いで「5月下旬(5/16〜5/31)」が30%となっています。ゴールデンウィーク明けの落ち着いた週末を利用して片付ける方が多いことが分かります。一方で、天候やご家族の予定が合わず、6月に入ってから片付けるという方もいらっしゃいます。無理に急ぐ必要はありませんが、梅雨入り前には収納を終えておくことをおすすめします。
五月人形の片付け時期に関する調査
ご家庭の五月人形(5月人形)は、いつ片付けることが多いですか?
💡 約半数のご家庭が5月中旬までに片付けを終えていますが、休日の都合で5月下旬になるご家庭も3割に上ります。
片付けに適した天候とタイミング!湿気を避ける理由
五月人形をしまうタイミングとして最も重要なのが「天候」です。お人形や兜の装飾には、絹や金属、木材など湿気に非常に弱いデリケートな素材が使われています。雨の日や湿度の高い日に片付けると、箱の中に湿気を閉じ込めてしまい、来年箱を開けたときにカビやサビ、シミが発生する原因となります。そのため「いつ片付けるか」を決める際は、カレンダーの日付だけでなく、天気予報をしっかり確認しましょう。できれば、晴天が2〜3日続いた乾燥した日の日中(午前10時から午後3時頃)に片付けるのが理想的です。
来年も美しく飾るための正しいお手入れと保管方法
しまう時期が決まったら、正しい手順でお手入れを行いましょう。まずは毛ばたきで優しく全体のホコリを払います。金属部分に素手で触れると指紋や皮脂がサビの原因になるため、必ず布手袋を着用してください。汚れが気になる場合は、乾いた柔らかい布で優しく拭き取ります。収納の際は、お人形専用の防虫剤を適量入れ、湿気の少ない押し入れの上段やクローゼットの棚など、風通しの良い高い場所に保管してください。防虫剤の入れすぎは部品の変色を招く恐れがあるため、取扱説明書の指示に従うことが大切です。
片付けも大切な行事。家族で楽しむ「しまう」時間
五月人形は単なる「物」ではありません。お子様が将来健やかに幸せに育ってほしいという親の「願い」そのものです。ですから、片付けを単なる家事や作業と捉えず、家族で節句を祝い、絆を深める時間にしてはいかがでしょうか。「大きくなったね」「来年もまた飾ろうね」とお子様に語りかけながら一緒に片付けることで、物を大切にする心や季節の移ろいを感じる豊かな心が育まれます。いつしまうか迷ったときは、家族みんなが笑顔で参加できる休日を選んでみてください。
五月人形の正しいお手入れ方法や保管のコツについて、さらに詳しく知りたい方はぜひ本編のブログ記事をご覧ください。


