「コンパクトでかわいい雛人形を探している」という方が年々増えています。
収納や飾る場所に悩みやすいマンション暮らしや共働き家庭でも、お子さまの初節句を大切に祝いたいという気持ちは同じですよね。
この記事では、節句人形アドバイザーの資格を持つ「人形屋ホンポ」代表・成嶋祐介が、省スペースでも華やかに楽しめる雛人形の魅力と、選び方・飾り方の工夫、長く大切に保管するためのポイントまでをやさしく解説。忙しい毎日でも、お子さまとの思い出がしっかり残るような、ぴったりの雛人形選びをお手伝いします！
コンパクト雛人形が選ばれる理由
最近の雛人形は、かつて主流だった「七段飾り」だけではありません。
省スペース＆飾りやすさを重視したコンパクトタイプが増え、住まいやライフスタイルに合わせて選べるようになりました。
横幅50cm以下のケース入りや、60cm前後の平飾りが主流で、収納場所にも困りません。
さらに、淡い色合いの衣装やモダンな屏風を採用したモデルが増え、洋室にも自然に馴染むデザインが人気です。
● 片付けがラク：ケース飾りは出すだけ、収納飾りは台座が収納箱に
● 写真映えする：淡色衣装×コンパクト小物でSNSでも人気
人気ブランド別おすすめモデル
久月「よろこび雛」ケース親王飾り
幅約50cmのアクリルケースに親王を収めたモデル。伝統ある久月らしい端正な表情と正絹衣裳が魅力で、価格は約5万円。ケース入りなのでホコリを気にせず飾れ、子育て中でも手軽に扱えます。
吉徳大光「小三五親王」平飾り
老舗・吉徳の技術が光る繊細な作り。幅約60cmの平飾りで存在感がありつつマンションにも収まる絶妙サイズ。本金屏風や豪華刺繍で格調高く、8〜10万円台の価格帯でも満足度は高いと評判です。
リュウコドウ「ちりめんミニ雛」
幅20〜30cmの手のひらサイズ。京都の和雑貨メーカーらしい優しい色合いと布地の風合いで可愛らしさ満点。価格は2万円前後、初節句の入門や二人目のお祝いにも選ばれています。
サイズと価格の目安
コンパクト雛人形といっても種類はさまざま。一般的なサイズ感と価格帯を把握しておくと商品比較がスムーズです。
- 親王飾り（二人飾り）…幅30〜60cm／3〜20万円
- ケース飾り…幅30〜50cm／3〜15万円
- 小型三段飾り…幅60〜80cm／8〜30万円
最も選ばれるのは横幅60cm前後。迫力と収納のしやすさを兼ね備え、玄関やリビングに置いても圧迫感が少ないサイズです。
後悔しないための！コンパクト雛人形の選び方
収納のしやすさをチェック
「しまう場所がない…」とならないように、収納性はしっかり確認しておきましょう。
飾る手間は少ないほうが◎
共働きや子育て中のご家庭には、短時間で飾れるタイプが人気です。
「慌ただしくて飾れなかった…」を防ぐためにも、無理のない構成を選ぶのがポイントです。
逆に五人飾りや段飾りは小物が多く、設置に30分以上かかる場合もあります。
お部屋に合うデザインを選ぶ
コンパクトな雛人形でも、衣装や台座のデザインで雰囲気はガラリと変わります。
最近は洋室に合うナチュラルカラーや、木目込み人形などおしゃれなタイプが豊富です。
コンパクト雛人形を選んだ先輩ママの声
実際にコンパクト雛人形を選んだご家庭からは、「小さいからといって妥協ではなかった！」という前向きな声がたくさん届いています。
◎「買ってよかった！」という感想
「ケース入りにしたら出し入れが本当にラクで、毎年の飾り付けが楽しみに」
「淡い色合いで洋室にぴったり。玄関にもさっと飾れるから、お祝いムードが高まります」
「子どもが“おひなさまかわいい！”と喜んで、写真もたくさん撮れました」
△後悔ポイントから学ぶこと
「収納飾りにしたけど、パーツが多くて思ったより手間がかかる…」
「飾る場所を測らず買ったら、思ったより存在感があって置き場に迷った」
片付けと長期保管のコツ
雛人形をきれいな状態で長く楽しむには、正しいお手入れと収納が大切です。
湿気や虫害を防ぐために、片付け前のひと手間を忘れずに行いましょう。
ホコリを落としてから陰干し
やわらかい刷毛などでホコリを払い、風通しの良い場所で半日ほど陰干しします。
収納時の湿気＆虫対策
ケース飾りは中に乾燥剤（シリカゲル）と防虫剤を入れて密閉。収納飾りの場合は、パーツごとにジップ袋＋ラベルで整理すると翌年の飾り付けもスムーズです。
パーツや台座のメンテナンスも忘れずに
木製台座には年に一度、天然オイルなどで軽く保護を。ガラス・アクリルケースは、眼鏡クロスでやさしく拭くとキズも防げます。
● 木製部分は乾拭き＋保護オイルで劣化防止
● ケースは専用クロスで静電気とキズを防止
▼▼防虫対策・保管方法について詳しくはこちら▼▼
購入前に確認したいチェックポイント
コンパクト雛人形を選ぶとき、あとから「しまった…」とならないよう、次のポイントを事前に確認しておきましょう。
✔️ 飾る予定の場所のサイズを測っているか
横幅・奥行・高さのバランスを把握しておくと、後悔しにくい。
✔️ オフシーズンの収納場所が確保できているか
クローゼット上段や押入れなど、しまう場所もイメージしておく。
✔️ 飾り付けや片付けにかかる時間が無理のない範囲か
日々忙しい家庭には、短時間で飾れるシンプルなタイプが◎。
✔️ 部屋の雰囲気に合うデザインか
洋室中心の住まいでもなじむ色や素材を選ぶと、飾りやすい。
✔️ 必要な飾り台や付属品がセットに含まれているか
屏風・お道具・ケースなどが別売りになっていないか確認する。
✔️ 納期がひな祭りに間に合うか
人気商品は早めに完売することも。できれば1月中旬までに注文を。
よくある質問Q&A
雛人形は絶対に買わなければいけませんか？
絶対に必要という決まりはありませんが、多くのご家庭では「お祝いの気持ちを形にするもの」として雛人形を飾っています。
スペースや予算が限られる場合は、つるし雛やお名前旗などで代用する方法もありますよ。
マンションでも飾れますか？
幅50cm以下のコンパクト雛人形なら、リビングの棚や玄関スペースにも置きやすく、場所を選びません。壁掛けタイプも便利です。
ケース飾りと収納飾り、どちらが扱いやすいですか？
飾る手軽さを重視するならケース飾り、収納の省スペース性を重視するなら収納飾りがおすすめです。生活スタイルに合わせて選びましょう。
飾る時期や片付けのタイミングは？
一般的には立春（2月上旬）〜雨水（2月中旬）に飾り始め、ひな祭り翌日〜啓蟄（3月上旬）に片付けるのが目安です。地域差もあるため、家族の習慣に合わせて大丈夫ですよ。
▼▼飾る時期・片付けのタイミングについて詳しくはこちら▼▼
まとめ
● コンパクト雛人形は「省スペース＋飾りやすさ＋おしゃれ」が魅力
● 人気のサイズは横幅50〜60cm、価格帯は3〜15万円
● 飾る場所・収納・時間のバランスが選び方のカギ
● 口コミや実例を参考に、自分たちの暮らしに合うお雛様を選んで
コンパクトサイズでも華やかさは十分。
忙しい毎日のなかでも、お雛様を飾るひとときがご家族にとって温かい思い出になりますように。
