人形屋ホンポの成嶋です。「名前旗は別売りだし、本当に必要?」というご質問をよく頂きます。結論から申し上げますと、必須ではありませんが、お祝いの「心の豊かさ」を最大化する最高のアイテムです。なぜ今、おしゃれな名前旗が急増しているのか、プロの視点で解説します。
1. そもそも名前旗とは?役割とメリット
名前旗(なまえはた)とは、お子様のお名前と生年月日が入った飾りのことです。お雛様の脇に飾ることで、その空間が「誰のためのものか」を一目で示すことができます。
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かつては「誰から贈られたか」を示す木札が主流でしたが、現在は「主役であるお子様のお名前」を強調するスタイルが定着しました。
私が考える最大のメリットは**「写真映え」と「特別感」**です。
最近はコンパクトな親王飾りが主流ですが、人形だけだと少し空間が寂しく感じることも。そこに名前旗があるだけで、全体のバランスが整い、豪華さと奥行きが生まれます。
将来、アルバムを見返した時に「私の名前が入っている!」という喜びは、何にも代えがたいエンリッチメント(心の豊かさ)につながります。
2. トレンド①:令和の主流「淡色&総刺繍」
かつて名前旗といえば「プリント」が定番でしたが、現在は刺繍を使ったインテリアに馴染むデザインが圧倒的に人気です。
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特に、弊社のオリジナルブランド「ひなまり」のような淡い色味のお雛様に合わせやすい、**パステルカラーやベージュ、アイボリー**の生地が増えて来ました。
プリントではなく、立体感のある**「総刺繍」**で名前を入れるタイプが今のトレンドです。
糸の艶がお雛様の衣装とリンクし、高級感を演出します。スワロフスキーやパールをあしらったデザインもあり、もはや単なる名札ではなく、一つのアート作品のような仕上がりになっています。
撮影商品 名前旗
3. トレンド②:素材の進化「木製・アクリル」
布製だけではありません。最近は北欧風インテリアや韓国風インテリアのお部屋に合わせて、素材そのものを見直した名前旗も登場しています。
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**【木製プレートタイプ】**
名前を描いた温かみのあるデザイン。ナチュラルな木目の家具との相性が抜群です。
**【アクリルスタンドタイプ】**
透明感があり、光を通すため圧迫感がありません。モダンでスタイリッシュな空間に最適です。
これらは従来の名前旗よりもさらにコンパクトなものが多く、玄関や狭い棚の上でも場所を取らずに飾れるのが魅力です。
撮影商品 名前札

4. プロ直伝!失敗しないサイズ選びの黄金比
「せっかくだから大きいものを」と選びがちですが、ここが一番の落とし穴です。
名前旗はあくまで「脇役」であり、主役はお雛様です。
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**【高さの黄金比】**
お雛様(屏風を含む全体の高さ)に対して、**名前旗の高さが「同じ」か「少し低い」くらい**が最も美しく見えます。
人形より名前旗の方が大きいと、主従関係が逆転してしまい、バランスが悪く見えてしまいます。
**【飾る位置】**
基本は向かって右側、または左側です。もし二人目のお子様などで名前旗が二つある場合は、お雛様を挟んで左右に飾るとシンメトリーで豪華になります。
撮影商品 京都西陣 金襴織 京染

5. 補足:心を彩る「つるし雛」という選択
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「名前旗を飾る場所が限られる」「もう少し空間に彩りを添えたい」
そんなお客様に、私たちが自信を持っておすすめするのが**「コンパクトで上質なつるし雛」**です。
江戸時代から続くこの伝統飾りには、這い子人形や巾着など、一針一針に「衣食住に困らないように」「健やかに育つように」という切なる親心が込められています。
小さな細工物がゆらゆらと優しく揺れる様は、見る人の心を和ませ、お部屋に温かなリズムを生み出します。機能的な「名入れ」を超えて、その空間にいるだけで心が満たされる感覚。
これこそが、私たちが大切にする**「エンリッチメント(心の豊かさ)」**です。
ただ名前を示すだけでなく、お子様の未来への願いを形にした「つるし雛」を傍らに置く。その美しい光景は、ご家族皆様の心に深く残る思い出となるはずです。
場所を取らない卓上サイズもございますので、ぜひ「心の豊かさを育む選択肢」としてご検討ください。
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撮影商品 健明作 正絹小雪 (ミニ) スタンド付



