雛人形 北欧 おしゃれというキーワードで検索する方が、最近とても増えています。ひな祭りをもっと自分たちらしく楽しみたい、洋室や北欧風のインテリアに合う雛人形を探したい――そんな想いから、今「雛人形 シンプル」「雛人形 モダン」「雛人形 北欧インテリア」といった言葉にも注目が集まっています。
この記事では、節句人形アドバイザーの資格を持つ「人形屋ホンポ」代表・成嶋祐介が、北欧テイストの雛人形の魅力や選び方のポイント、飾り方の工夫をやさしく解説します。
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北欧インテリアと雛人形は相性抜群

北欧インテリアの特徴は、シンプルなデザインと自然素材を活かした温かみある空間づくりです。白やベージュ、グレーなどの淡いカラーを基調に、木材やリネン、ウールなど質感のある素材を用いて、落ち着きのある居心地の良い空間が演出されます。
近年は、こうした北欧テイストにマッチする雛人形が登場。衣装にくすみカラーや淡色を取り入れたり、木製台座でナチュラル感を演出することで、洋室インテリアにも自然に溶け込みます。
◆ 木製台座でナチュラル感アップ:オークやビーチ材と好相性
◆ コンパクトサイズが人気:限られたスペースでも華やかに演出
北欧スタイル雛人形の選び方のコツ
おしゃれでインテリアに馴染む北欧風の雛人形を選ぶには、カラー・素材・サイズの3つの視点から検討するのがおすすめです。
カラー|淡いトーンで統一感を
北欧インテリアでは彩度を抑えた色使いが基本です。ホワイト、アイスグレー、ペールピンク、くすみブルーなどの優しい色合いの衣装を選ぶと、和室にも洋室にも自然に調和します。
伝統的な赤や金襴の雛人形も魅力的ですが、アクセントカラーとして一部に取り入れると、空間にメリハリが生まれて洗練された印象になります。
素材|木と布の質感を楽しむ
木目込み人形や無垢材を使った台座は、ナチュラルな北欧家具と抜群の相性。衣装にリネン、ちりめんやウールが使われたタイプは、やさしい陰影が生まれ、北欧らしい落ち着いた雰囲気を演出してくれます。
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サイズ|省スペース派にはミニ飾り
都市部のマンションやアパートでは飾る場所や収納に限りがあることも。幅40〜60cmの平飾りやミニ親王飾りなら、チェストや棚の上にも置けて実用的です。
ケース入りはホコリ対策に便利ですが、オープンタイプは“抜け感”があり、インテリアに軽やかに馴染みます。
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北欧インテリアに映える飾り方のコツ

北欧風の雛人形をもっと素敵に楽しむためには、飾る場所・一緒に置く小物・照明の使い方をちょっと工夫してみるのがおすすめです。
お部屋にやさしく溶け込みながらも、雛人形の存在感を引き立ててくれますよ。
飾る場所|家具の上をうまく使って
雛人形は、低めの棚やサイドボードの上に飾るとバランスが取りやすく、リビングでもなじみやすくなります。白や淡い木目の家具は、北欧インテリアによく使われる定番。そこに雛人形を置くだけで、空間に統一感が出ます。
背景の壁が白っぽい場合は、少し濃い色の台座を合わせてアクセントをつけると雰囲気が引き締まります。反対に、グレーや色柄のある壁紙には明るめの台座を合わせると軽やかに見えますよ。
一緒に飾る小物|グリーンや花で春らしさを
雛人形の横に、小さな観葉植物や季節の花を添えるのもおすすめです。ユーカリやオリーブなどの枝もの、パンパスグラスのようなやさしい色合いのドライフラワーを合わせると、ナチュラルな北欧テイストがぐっと深まります。
飾る位置に高さの差をつけたり、左右非対称になるように配置すると、全体に動きが出て、よりおしゃれな印象に。木の雑貨やキャンドルを一緒に並べても、あたたかみが増しておすすめです。
照明|やわらかな光で雛人形をやさしく照らして
夜の時間も雛人形を楽しみたい方には、やさしいオレンジ色の明かり(「電球色」とも呼ばれます)を使った照明がおすすめです。間接照明やランプの光が衣装にふんわりと影をつけて、よりやわらかな雰囲気になります。
明るすぎる光や青白い光よりも、ほんのりとした明かりの方が、北欧インテリアとも相性がよく、やさしく落ち着いた印象に仕上がります。雛人形のそばに小さなスタンドライトを置くだけでも、ぐっと特別感が出ますよ。
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まとめ|北欧風インテリアで雛人形を楽しむ

北欧インテリアと雛人形は、意外にも相性ばっちり。落ち着いた色味や自然素材を使った雛人形を選べば、洋室やコンパクトなお部屋でも、ひな祭りの雰囲気をしっかり楽しめます。
小さなグリーンやお花を添えたり、優しい明かりで照らすだけでも、お部屋がぐっと春らしく華やぎます。難しく考えず、まずは“わが家らしい飾り方”を楽しんでみてくださいね。
お子さまと一緒に、お気に入りの雛人形で心あたたまる春の時間を過ごしてみてください。


