こんにちは、成嶋祐介です。二人目の女の子が生まれると必ず直面するのが「雛人形は長女と共有でもいいの?」というお悩み。基本は「一人一飾り」ですが、現代の住宅事情では難しいこともありますよね。今回はプロの視点で、伝統を守りつつ、スペースや予算に合わせた「次女のための賢い選択肢」をご提案します。
なぜ「共有」はNG?お守りとしての意味
まず結論から申し上げますと、雛人形は基本的に「一人一飾り」が望ましいとされています。
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その理由は、雛人形が古来より「形代(かたしろ)」、つまり持ち主の厄災を引き受ける「身代わり」としてのお守りだからです。
神社のお守りを姉妹で共有しないのと同じように、雛人形もその子専用のお守りとして用意するのが本来の姿です。
とはいえ、長女と同じような大きなセットをもう一つ用意するのは、現代の住宅事情では現実的ではないことも多いですよね。
決して「同じサイズを買わなければならない」わけではありません。次からは、現実的な解決策をご紹介します。
場所を取らない!次女におすすめの「立雛」
スペースを抑えつつ、しっかりと「お守り」を用意したい場合、私が特におすすめしているのが「立雛(たちびな)」やコンパクトな「木目込み人形」です。
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立雛は、座っているお雛様よりも場所を取らず、スタイリッシュに飾れるのが特徴です。また、当社のオリジナルブランド「ひなまり」のような、手のひらサイズの木目込み人形であれば、長女の雛人形の横に並べても圧迫感がありません。
「長女は衣装着人形、次女は木目込み人形」といったように、あえて種類を変えることで、それぞれの個性を楽しむお客様も増えています。
「つるし雛」や「市松人形」という選択肢
必ずしも「お殿様とお姫様」のペアである必要はありません。古くからの風習として、次女・三女には「つるし雛」や「市松人形」を贈るという文化があります。
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●つるし雛
天井やスタンドから吊るすタイプなので、設置面積は最小限。長女の雛段の両脇に飾ると、全体がより華やかになります。
●市松人形
雛人形を迎える役割や、厄除けの意味があります。着せ替えができるタイプもあり、お子様が成長してからも長く愛せます。
これらはメインの雛人形を引き立てる役割もあるため、姉妹で一緒に飾ったときのバランスが非常に良くなります。
予算を抑えて特別感!「名前旗」の魔法
「どうしても人形を増やすスペースがない」「予算を抑えたい」という場合でも、絶対に用意していただきたいのが「お名前旗」や「お名前木札」です。
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雛人形本体は長女のもの(家の守り神として解釈)としつつ、その脇に姉妹それぞれの名前が入った旗を並べて飾ります。
自分の名前が入ったアイテムがあるだけで、お子様は「これは私のための行事なんだ」と自己肯定感を持つことができます。
最近は刺繍入りや、生年月日の入るモダンなデザインのものも多く、これなら数千円〜2万円で「あなたを大切に思っている」というメッセージを形にできます。
【裏技】長女の飾りを「グレードアップ」する
最後に、プロならではの少しユニークな提案を。
それは「次女の誕生に合わせて、お道具や人形を買い足し、全体のグレードを上げる」という方法です。
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例えば、長女の時に「親王飾り(二人だけの飾り)」を買ったなら、次女の時には「三人官女」や「五人囃子」だけを買い足して、段飾りにバージョンアップさせるのです。
これなら、形としては「共有」になりますが、家族が増えたことで雛壇も賑やかになるというストーリーが生まれます。
「お姉ちゃんのお雛様に、私が仲間を連れてきたよ」という形にすれば、姉妹の絆も深まる素敵なエンリッチメントになりますよ。


