5月5日の端午の節句を前に、「鯉のぼりはいつ飾るの?」「片付けはいつまで?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、節句人形アドバイザーの資格を持つ「人形屋ホンポ」代表・成嶋祐介が、鯉のぼりの飾る・片付ける時期の目安や、地域による違い、きれいに保つ保管方法までをやさしく解説します。
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鯉のぼりの飾る時期はいつから?
鯉のぼりは、端午の節句(5月5日)の2〜3週間前から飾り始めるご家庭が多いです。つまり、目安は4月上旬〜中旬。このタイミングなら、お天気のよい日に設置できる可能性が高く、鯉のぼりをじっくり楽しむ時間も確保できます。
早めに飾ることで、お子さまと一緒に季節の変化を感じたり、記念写真を撮ったり、祖父母を招いて一緒にお祝いする計画も立てやすくなりますよ。
地域差に合わせて調整しよう
日本は南北に長い国。地域の気候によって、飾り始めの時期に違いがあります。
- 温暖な地域(関東〜九州):3月下旬から飾るご家庭も。桜の咲く時期に合わせて設置することもあります。
- 寒冷地(東北・北海道など):雪解け後、4月中旬〜下旬に飾るのが一般的です。
また、3月3日のひな祭りが終わったタイミングで、週末に鯉のぼりを飾るという流れもよくあるパターンです。家庭ごとの伝統や行事スケジュールに合わせて無理なく準備できるようにしておくのがポイントです。
鯉のぼりの片付け時期はいつ?
鯉のぼりの片付けは、端午の節句(5月5日)を過ぎたら、なるべく早めに行うのが一般的です。5月6日〜12日頃までにしまう家庭が多く、長く出しっぱなしにしていると、風雨や紫外線によるダメージ、ホコリの蓄積などが起こりやすくなります。
「すぐにしまわないと縁起が悪い」は本当?
「一晩過ぎるとよくない」「早く片付けないと運気が下がる」といった話を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、これはあくまで昔ながらの言い伝え。
天気のいい日を選んで片付けよう
雨が続くと鯉のぼりが濡れたままになり、カビやにおいの原因になります。お天気のよい日を選んで、しっかり乾かしてから収納するのがベストです。
風が強い日も避け、落下や事故を防げるタイミングを見計らいましょう。
地域や家庭によっては「旧暦の節句」に合わせることも
一部地域やご家庭では、旧暦の5月5日(6月中旬頃)を節句としているため、それまで飾っておくケースも。ご祖父母や地域の風習に合わせるのも素敵な選び方です。
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鯉のぼりの保管方法とお手入れのコツ
鯉のぼりは屋外に飾ることが多いため、見た目以上にホコリ・雨水・花粉・虫の付着などが気づかぬうちに蓄積していることも。しまう前には、必ず軽いお手入れをしてから保管するようにしましょう。
軽くお手入れしてから収納
お手入れの基本は「やさしく、丁寧に」。以下の手順で進めると安心です。
- ホコリや汚れをやわらかい布やハンディモップでやさしく払い落とす
- 目立つ汚れがある場合は、水を固く絞った布でポンポンと叩くように拭き取る
- それでも汚れが落ちない場合は、ぬるま湯で軽く手洗い(※洗濯機はNG)
陰干しでしっかり湿気対策
お手入れのあとはしっかり乾燥させることが大切です。布製や紙製の鯉のぼりは湿気が大敵!カビや悪臭、色落ちの原因になってしまいます。
おすすめは以下のような陰干し方法です:
- 日陰で風通しのよい場所に広げる
- 物干し竿やハンガーを使って、全体に空気が当たるように吊るす
- できれば丸1日〜半日ほどかけて自然乾燥
収納は乾燥剤&防虫剤とセットで
乾いた鯉のぼりは、専用の収納袋か購入時の箱に戻します。その際、湿気と虫から守るために乾燥剤(シリカゲルなど)や防虫剤を一緒に入れるのがポイントです。
畳むときには以下の点にも注意しましょう:
- 布製:折りジワがつかないよう、ゆるやかに丸めて保管
- 紙製・ちりめん:折り目がつかないようにふんわり畳むか、筒状に巻く
- ポールやスタンド:分解して、部品ごとにまとめておくと来年もスムーズ
箱・説明書・パーツもまとめて保管
飾るときに迷いがちなのが「パーツの向きや順番」。購入時の箱や説明書、付属パーツは必ず一緒に保管しておきましょう。
収納後の保管場所も意外と重要。おすすめは、
- 押し入れやクローゼットの上段:湿気が少なく温度変化も少なめ
- 収納ケース:通気性のある布製ケースや桐箱ならさらに◎
逆に、湿気の多い場所(床下収納・窓際・浴室付近など)はNG。カビや劣化の原因になります。
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まとめ|鯉のぼりを飾る&片付けるタイミングを大切に
鯉のぼりの飾る時期は4月上旬〜中旬、片付けは5月5日を過ぎて1週間以内が目安です。地域の気候やご家庭の習慣にも合わせながら、柔軟に楽しむことが一番大切。
しまうときにはお手入れをしっかりして、湿気や虫を防ぐ工夫をすることで、来年も気持ちよく鯉のぼりを楽しみましょう。


