五月人形の飾る時期・場所と片付けのタイミングや保管方法を解説|長く大切に使うコツ

五月人形

5月5日の端午の節句に向けて飾る五月人形。男の子の健やかな成長を願う大切な行事ですが、飾る時期や場所、片付けのタイミングや保管方法など、意外と悩むポイントが多いですよね。特に「長く大切に飾りたい」「兄弟に受け継いでいきたい」と考えるご家庭では、保管方法の工夫が欠かせません。

この記事では、節句人形アドバイザーの資格を持つ「人形屋ホンポ」代表・成嶋祐介が、五月人形を長く美しく保つための飾り方と保管のコツをやさしく解説します。

▶︎成嶋祐介のプロフィールはこちら

五月人形を飾る時期と場所

飾り始めのベストタイミング

五月人形は、4月上旬〜中旬ごろに飾り始めるのが理想的です。写真撮影や家族の集まりに備えて、少し余裕を持って準備しておくと安心ですよ。5月直前になるとバタバタしてしまい、飾る期間も短くなってしまうので要注意です。

飾る場所は「日差し・湿気・安全性」がカギ

飾る場所で気をつけたいのが、直射日光と湿気。それぞれ、人形の生地や金属パーツの劣化の原因になります。カーテンや除湿剤などで対策を取りましょう。
さらに、子どもやペットの手が届きにくい位置に飾るのもポイント。棚や台の上、またはケース入りタイプを選ぶことで、安全性もぐんと高まります。

和室やリビング、玄関など、家族が集まる場所に飾ると自然と会話のきっかけにもなります。スペースに限りがある場合は「コンパクトタイプ」や「ケース入り五月人形」などもおすすめです。

五月人形の飾り方ポイント

鎧飾り・兜飾りの配置バランス

段飾りや平飾りのタイプでは、主役となる兜や鎧を中央または最上段に配置し、その周りに弓太刀・陣羽織・小物などを飾ります。小物を詰め込みすぎず、空間にゆとりをもたせることで、上品な印象に仕上がりますよ。

五月人形 弓太刀単品

【おすすめ商品】五月人形を引き立てる!弓太刀セット

五月人形を、よりいっそう豪華に彩る弓太刀。コンパクトな五月人形と合わせるのがおすすめです。

▶ 弓太刀付き五月人形もおすすめ!

ケース入り五月人形のメリット

ケース飾りはあらかじめレイアウトが完成しており、飾りつけがとても簡単。ホコリや湿気からも守りやすく、触れて壊れる心配も少ないため、小さなお子さまのいる家庭でも安心して楽しめます。

五月人形 ケース飾り

【おすすめ商品】ケース入りの五月人形

天高く伸びる立体的な鍬形が印象的な兜飾り。ケース入りなので場所も取らず、お手入れも簡単。

▶ そのほかケース飾り五月人形はこちら

武者人形・大将人形の演出方法

武将モチーフの五月人形は、背景に屏風や名前旗を組み合わせると雰囲気アップ。飾り方次第で、お子さまの名前入りオリジナル感を演出でき、思い出に残る飾りになります。

五月人形 大将人形

【おすすめ商品】武将モチーフの大将人形

大人気の子供大将「わんぱく大将シリーズ」。戦国の名将「上杉謙信」にあやかった鎧と兜には謙信公が信仰していた飯綱権現という守護神が配されています。

▶ そのほか大将人形はこちら

▶ 一緒に飾りたい!名前旗を見る

五月人形の保管はいつから?

まず気になるのが「いつ片付ければいいのか」というタイミング。
端午の節句(5月5日)が過ぎたら、なるべく1週間以内に片付けを始めましょう。

長く飾りすぎると、ホコリや湿気がたまりやすく、劣化の原因になります。特に布製品や金属パーツのあるタイプは注意が必要です。

片付け前のお手入れは必須!

ホコリや湿気は大敵!しまう前のチェックポイント

五月人形を収納する前に、まず行いたいのが「お手入れ」です。春先は気温や湿度が変わりやすく、飾っている間にホコリや湿気が人形に蓄積しています。そのまま片付けてしまうと、次に出すときにサビやカビの原因になることも。

片付ける前に、やわらかい布や羽ぼうき、化粧用ブラシなどで人形全体のホコリを優しく取り除きましょう。特に兜や鎧の装飾部分は、静電気でホコリがつきやすいため丁寧に。

パーツごとのお手入れ方法

金具や刀、弓太刀などの小物は、乾いた布で乾拭きするだけで十分です。水拭きはサビや変色の原因になるため避けましょう。屏風や飾り台、旗や陣羽織などの付属品も同様にケアしておくと、翌年も気持ちよく飾れます。

湿気対策には陰干しがおすすめ

晴れた日に30分〜1時間ほど、風通しの良い日陰で「陰干し」すると、軽く湿気を飛ばすことができ、カビや虫食いの予防になります。とくに布や紙素材の部分には効果的です。

保管場所の選び方

理想の収納環境は?3つの条件

五月人形の保管で重視したいのは「湿度・温度が安定している」「直射日光が当たらない」「風通しが良い」この3つ。押し入れやクローゼットの上段は、比較的条件がそろいやすくおすすめです。

収納時は、箱をすのこや棚の上に置いて床に直置きしないようにしましょう。湿気がたまりにくくなり、カビや劣化を防げます。

乾燥剤・防虫剤を忘れずに

人形や付属品は、購入時の箱や梱包材で包んで収納すると形崩れの心配がありません。紙箱の場合は湿気を吸いやすいため、乾燥剤や防虫剤を一緒に入れておくと安心です。防虫剤が直接人形に触れないよう、薄紙やティッシュに包んで使うと安全です。

NGな保管場所もチェック

避けたいのは、キッチンや洗面所周り、窓際、屋根裏や物置など、湿度や温度の変化が激しい場所。とくに夏場や梅雨はカビや虫のリスクが高まるため、収納場所の見直しも検討してみてください。

収納時のポイント

五月人形は購入時の箱や緩衝材を活用するのが一番。段ボールや紙箱の方が通気性がよく、プラスチックケースより湿気がこもりにくいこともあります。

箱やパーツが複数ある場合は、中身がわかるようにメモを貼っておくと来年の準備がラクになります。また、購入時についていた説明書や飾り方のマニュアルは捨てずに一緒に保管しておくと便利ですよ。

受け継がれる人形のために

毎年の定期チェックが長持ちの秘訣

五月人形は飾る時期だけでなく、保管中の状態管理も重要です。カビや虫食い、色あせなどのトラブルを防ぐには、年に1〜2回の定期チェックを行いましょう。梅雨入り前や夏の終わりごろに箱を開け、状態を確認するだけでも違います。

湿気が気になる季節には、箱の中の乾燥剤や防虫剤の効果が切れていないかもチェックし、必要なら入れ替えておきましょう。

プロの手を借りるという選択肢

昔から受け継いでいる人形や、繊細な造りのものは、自分で手入れするのが不安な場合もあるでしょう。そうしたときは、人形専門店に相談するのがおすすめです。クリーニングや修復に対応している店舗も増えており、状態に合わせた最適なアドバイスを受けられます。

受け継いで飾る五月人形の魅力

五月人形は、正しく保管すれば次の世代にも受け継いでいける一生もの。名前旗や飾り台を変えるなど、現代の住まいや好みに合わせてリメイクする家庭も増えています。

毎年ていねいに向き合うことで、人形は家族の記憶をつなぐ存在になります。飾ること・片付けることの積み重ねが、大切な思い出を守る第一歩です。

まとめ|毎年気持ちよく飾るために

五月人形は、飾るだけでなく、しまい方・保管場所にも気を配ることで、長く受け継げる家族の宝物になります。

片付けのタイミングを逃さず、ホコリ・湿気・虫害を防ぎながら丁寧に保管すれば、毎年きれいに飾ることができます。

今年の思い出とともに、来年もまた五月人形を飾れるよう、今日からできる対策をはじめてみましょう。

▶ 五月人形商品一覧を見る

▶ 一緒に飾りたい!室内用鯉のぼりもチェック

タイトルとURLをコピーしました