アクリルケース入りのお雛様は管理が楽で人気ですが、記念撮影時の「写り込み」にお悩みではありませんか?実は少しの工夫で、反射を防ぎつつ透明感あふれる一枚が撮れます。節句人形アドバイザーが、スマホでも実践できるプロの撮影テクニックを伝授します。
なぜ反射する?アクリルの特性と自然光の基本
アクリルケースは透明度が高く割れにくいのが魅力ですが、その平滑さゆえに周囲の光景を鏡のように反射してしまいます。
まず基本の対策は**「部屋の照明を消すこと」**です。室内の照明(蛍光灯やLED)はアクリル表面に複数の光源として映り込みやすく、色味も黄色や青に偏りがちです。
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日中の明るい時間帯に、窓からの自然光だけで撮影するのが最も綺麗に撮れる近道です。太陽光はスペクトルが広く、お人形の着物の色や質感を最も忠実に再現してくれます。
「写り込み」を消す!黒い布とアングルの魔法
部屋を暗くしても、撮影者自身や背景が映り込んでしまうことがあります。これを防ぐプロのテクニックをご紹介します。
1. **撮影者は黒い服を着る**: 白い服は反射しやすいので、黒や紺などの暗い色の服を着るだけで写り込みが激減します。
2. **黒い画用紙や布を使う**: カメラ(スマホ)のレンズ部分だけ穴を開けた黒い画用紙や布を前にかざすと、余計な背景の映り込みを物理的に遮断できます。
3. **少し斜めから撮る**: 正面からではなく、少し角度をつけることで反射光を逃がすことができます。
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これらは水族館での撮影などでも使われるテクニックですが、お雛様のケース撮影にも絶大な効果を発揮します。
光の向きが重要!直射日光を避けた配置術
自然光が良いといっても、直射日光を当てるのはNGです。影が強く出すぎてお顔が怖く見えてしまうだけでなく、お人形やケースの変色・劣化の原因にもなります。
ベストなのは**「レースカーテン越しの柔らかい光(サイド光)」**です。
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窓に対してお人形を横向き(90度)や斜めに配置し、横から光が当たるようにすると、お着物の十二単の立体感やお顔の陰影が美しく浮かび上がります。逆光になる場合は、白い画用紙をレフ板代わりにして手前から光を返してあげると、お顔が明るくなりますよ。
スマホでプロ級!露出補正とグリッド活用
特別なカメラがなくても、スマホの設定ひとつで劇的に変わります。
* **露出を下げる**: ケース内の黒い背景にカメラが反応して、写真全体が明るくなりすぎ(白飛び)がちです。画面をタップして太陽マークを少し下げ、露出を暗めに調整すると、色が濃く鮮やかに写ります。
* **グリッド線を使う**: 設定でグリッドを表示させ、ケースの枠と水平・垂直を合わせると、歪みのない端正な写真になります。
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最近の「ポートレートモード」は背景をぼかしてくれますが、ケース越しだと境界線の認識が甘くなることがあるので、通常の写真モードで丁寧に撮るのがおすすめです。
【番外編】ケースを「外して」撮るという選択肢
最後に、究極の反射防止テクニックをお伝えします。それは**「撮影の瞬間だけケースを外す」**ことです。
多くのアクリルケース飾りは、カブセ式(上から被せるタイプ)や前扉式になっており、実は簡単に開けられます。撮影の時だけケースを取り払えば、アクリルの反射はゼロになり、お人形の質感や空気感をダイレクトに写真に収めることができます。
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私たち人形屋ホンポのシリーズなどは、ケースから出しても飾れるデザイン性を重視しています。「ケース入りだから」と諦めず、記念撮影の際はぜひ直にお顔を見てあげてください。それが一番の「エンリッチメント(心の豊かさ)」につながるはずです。


