ハイハイ赤ちゃんも安心!誤飲・怪我を防ぐ「安全な雛人形」の選び方と飾り方

ハイハイ赤ちゃんも安心!誤飲・怪我を防ぐ「安全な雛人形」の選び方と飾り方 雛人形

「綺麗なお雛様を飾りたいけれど、何でも口に入れる時期だから心配…」そんなパパ・ママへ。節句人形アドバイザーの成嶋が、誤飲や転倒を防ぐプロの視点と、安全かつおしゃれに飾れる最新の雛人形事情をお伝えします。心置きなくお祝いできる環境を整えましょう。

1. 誤飲リスクのある「お道具」とは?

雛人形の小さなお道具(扇や太刀)と、それに手を伸ばす赤ちゃんのイメージ
伝統的な雛人形の小さなお道具(扇や太刀など)にフォーカスしたクローズアップ写真。畳の上に置かれている。背景はぼけており、ハイハイする赤ちゃんの手が伸びてきている様子で、サイズ感の比較と誤飲のリスクを強調している。温かく柔らかな照明。

赤ちゃんは何でも口に入れて確かめようとします。特に注意が必要なのが、お殿様の「笏(しゃく)」や「太刀」、お姫様の「扇(おうぎ)」、そして紅白梅などの細かなパーツです。

これらは一般的に取り外し可能なものが多く、大人の親指サイズ以下のものは誤飲の危険性が高まります。伝統的な七段飾りなどはパーツが多いため、ハイハイ期のお子様がいるご家庭では、手の届かない場所に設置するか、一時的に細かなお道具だけ飾らずに保管しておくという選択肢も視野に入れましょう。

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プロの視点:

最近では、お人形の手にあらかじめお道具が固定されているタイプや、そもそも細かいパーツを使わないシンプルなデザイン(木目込み人形など)も増えています。

2. ガラスは危険?アクリルケースの推奨

割れにくいアクリルケースに入った雛人形を興味津々で見つめる赤ちゃん
モダンで明るいリビングルームに置かれた、耐久性のある透明なアクリルケース入りの雛人形。赤ちゃんがケース越しに安全に人形を見ている。ケースは角が丸く、前面に柱がないパノラマスタイル。アクリルの表面に日光が優しく反射している。

「ケース飾りなら安心」と思われがちですが、素材選びが重要です。従来のガラスケースは、万が一倒れたり、おもちゃがぶつかったりした際に割れて破片が飛び散るリスクがあります。

そこでおすすめなのが「アクリルケース」です。アクリルは軽量で割れにくく、透明度も高いため、お人形が美しく見えます。また、女性一人でも出し入れが楽な軽さも魅力です。

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チェックポイント:

ケースを選ぶ際は「前面に柱がない(パノラマタイプ)」を選ぶと、視認性が良いだけでなく、継ぎ目から指を入れる隙間が減り、強度も増すので一石二鳥です。

3. パーツが少ない「ひなまり」等の提案

パーツが固定された安心設計のコンパクトな雛人形「ひなまり」シリーズ
「ひなまり」ブランドのスタイリッシュでコンパクトな雛人形セット。パステルカラーとちりめん素材の質感が特徴。人形と小物は明るい木製の台座にしっかりと固定されている。北欧スタイルのインテリア棚の上に置かれ、赤ちゃんの手が届かない安全な場所にある。

私たち人形屋ホンポが展開するブランド「ひなまり」のように、現代のライフスタイルに合わせて設計されたお雛様は、安全面でも優れています。

これらのお人形は、台座にお人形や主要なお道具がケース内にはいっているものが多く、安心ですし、ケースでないものもパーツが少ないので本体と接着してしまうという案もございます。ケースの中で転倒したり、パーツが散乱したりする心配がありません。「飾る手間がない」ことは、「片付ける際にパーツを紛失しない」「子供が触ってもバラバラにならない」という安全メリットにも直結します。

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デザイン性:

固定タイプでも、ちりめん細工や木目込みなど、温もりのある質感を選べば、決して安っぽくならず、インテリアとしての質も保てます。

4. 設置場所の工夫とバリケード対策

赤ちゃんの手が届かない高いチェストの上に飾られた雛人形とリビングの様子
雛人形の安全な配置を示したリビングルームのワイドショット。人形はハイハイする赤ちゃんの手が届かない高いチェストの上に飾られている。垂れ下がったコードは見えない。手前のラグの上で赤ちゃんが安全に楽しそうに遊んでいる。

どんなに安全な人形を選んでも、最終的な防衛線は「設置場所」です。ハイハイやつかまり立ちの時期は、床置き(直置き)は避け、サイドボードやチェストの上など、床から70cm以上の高さに飾るのが鉄則です。

もしスペースの都合で低い位置に飾らざるを得ない場合は、ベビーゲートやサークルで囲うのが最も確実です。最近ではインテリアを邪魔しない木製やシンプルなデザインのゲートも増えています。

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注意点:

電源コード(ぼんぼりのコードなど)が垂れ下がっていると、それを引っ張って人形ごと落下させる事故につながります。コードレス(電池式)のぼんぼりを選ぶか、配線を家具の裏に隠す工夫を忘れずに。

5. 成長したら「触育」へシフトしよう

成長した子供に雛人形の扱い方を教えながら一緒に飾る親子の姿
母親と3歳の女の子が一緒に雛人形に優しく触れている心温まるシーン。母親は子供に人形の丁寧な扱い方を教えている。柔らかく温かい自然光が部屋を満たし、成長と伝統を象徴している。

ここまで「触らせない」対策をお話ししましたが、お子様が3歳〜4歳になり、言葉が理解できるようになってきたら、ぜひ「触らせてあげる」時間を作ってみてください。

「お雛様は優しく触ってね」「これは大切なお守りだよ」と教えながら一緒に飾ることは、物を大切にする心を育む素晴らしい「触育(しょくいく)」の機会になります。

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未来への視点:

今は安全第一でガードしつつ、将来的には一緒に飾り付けを楽しむ。そんな成長のプロセスも、雛人形が教えてくれる家族の歴史の一部なのです。

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